陽の陰はらみ

売買シグナル一覧
概要

上昇相場で大陽線が出現し、翌日に現れた陰線が大陽線の中にスッポリと収まった形を「陽の陰はらみ」と呼びます。
陽の陰はらみ出現の翌日、下寄りの陰線が出現すれば売りシグナルです。

チャートのポイント

①:上昇相場で大陽線が出現する
②:①の大陽線の実体に収まる陰線(はらみ線)が出現する
③:下寄りの陰線が出現する(②の終値よりも、③の始値が低い状態)

 

補足

はらみ線とは、翌日のローソク足が、前日のローソク足の中に収まっている状態のことを言います

大陽線の実体に陰線が収まらないと、はらみ線とならないので、シグナル不成立

はらみ線の翌日、陽線が出現した場合は、依然上昇の可能性が高いため、空売りはNG

類似パターン

上昇相場で陽線の実体に陽線が収まるパターンを「陽の陽はらみ」と呼び、この翌日にカブセ線が出現するれば、売りシグナルとなります。


下落相場で陰線の実体に陽線が収まるパターンを「陰の陽はらみ」と呼び、この翌日に上寄りの陽線が出現するれば買いシグナルとなります。


陰線の実体に陰線が収まるパターンを「陰の陰はらみ」と呼びますが、この場合も上寄りの陽線が出現するれば、買いシグナルとなります。

実際のチャート】東京エレクトロン(8035)

2013/5/22 に 陽の陰はらみ が出現してます。

上の5ヵ月チャートを見ると、上昇相場で 陽の陰はらみ が発生した翌日に、下寄りの陰線が出現しており、そこから下落相場に転換していることが分かります。
ここでもう少しチャート範囲を広くして、陽の陰はらみ が発生するまでの上昇していた期間を確認してみましょう。

上の1年チャートを見ると、7ヶ月間上昇が続いたところで 陽の陰はらみ が出現し、そこから4ヵ月間下落していた傾向を見ると、確かに 陽の陰はらみ が天井シグナルであったことが分かります。
しかし、2013/9/17 以降再び上昇に転じているので、長期の売りポジションは禁物であることも読み取れます。

次はさらに範囲を広くして、線チャートで見てみましょう。

上の5年チャートを見ると、2010/1/5 に株価が6000円付近で下落しており、そこから長らく横ばい期間を経て、再び6000円に挑もうとした結果、やはり売り圧力に押され 陰の陽はらみ が形成されたと思われます。
しかし、下値は株価4000円付近で買い勢力に何度も支えられて反発しており、2013/9/17の反発を切っ掛けに一気に株価が急騰し、6000円を上抜けて上昇をし続けております。

以上より、短期チャートでシグナルを確認 ⇒ 長期チャートを見て過去にどの価格帯で反発・反落を繰り返しているかを確認 という順序で分析すると売買精度は格段に上がると思います。

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