【厳選30銘柄】ポートフォリオの作り方とおすすめの日本株を解説!

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株式投資で安定した利益を出すには、ポートフォリオが重要です。

日本株を買ってみたものの、なかなか利益が出ない・・・

浮き沈みも激しくて安心できない

このように悩む人は多いのではないでしょうか?

その原因として、保有している銘柄数や、景気サイクルを意識したセクター配分が不適切な可能性があります。

本記事では、それらをしっかりと説明したうえで、オススメの銘柄についても紹介していきます。

この記事で分かること
  • ポートフォリオの作り方
  • 最適な保有銘柄数
  • 景気サイクルと強気セクターの考え方
  • 個別銘柄の選び方
  • 日本株の厳選30銘柄

ポートフォリオの作り方

ポートフォリオは以下3つの手順で作成します。

  • 保有銘柄数を決める
  • 景気サイクルに応じたセクター配分を決める
  • 個別銘柄を選定する

そんな複雑なことはなくて、誰でもに簡単にできます。

今回紹介する方法を5年、10年と長期で継続すれば、しっかりと収益化できると思ってます。

長期投資を前提にしたポートフォリオなので、短期で売買しないことが唯一の注意点です。

なので、暴落して辞めたくなっても、爆上がりして利確の誘惑があったとしても、ひたすら持ち続けて金のなる木を育て上げましょう。

では、順番に解説していきます。

 

保有銘柄数を決める

まず最初に何銘柄を保有するか決めます。

資金量にもよりますが、だいたい10~30銘柄くらい持っておけばOKだと考えてます。

当然ですが2,3銘柄くらいの集中投資だと、どれか1社が倒産するだけで致命的な損失になりますので、分散投資が必須です。

こちらの図は、自分の保有する銘柄が1社倒産してしまった場合に、総資産にどれだけ影響するかを示したグラフです。

当然ですが、1銘柄しか持っていなければ、倒産すると総資産は100%全て無くなってしまいます。

しかし、2銘柄であれば50%、10銘柄であれば10%というように、銘柄数を増やすことでリスク分散ができます。

グラフを見て分かるように、保有銘柄数をどれだけ増やしても、途中から下落率をそこまで低減できなくて、曲線がなだらかになっていきます。

なので、10~30銘柄くらいの分散で十分と考えてます。

もちろん資金に余裕があれば、もっと色んな銘柄を買って楽しむのも全然アリです。

株は辞めないことが重要なので、楽しんで継続できるなら、保有数を制限しない方が成功すると思ってます。

 

景気サイクルに応じたセクター配分の決定

まず最初に、景気循環別にセクター配分を決めます。

セクターとは業種のことで、株を購入する際には、銘柄だけでなくセクターの分散も重要です。

例えば、10銘柄の株を買っても、それらが同業種だったとしたら全く意味がありません。

同じセクターの株は同じような値動きをするので、強いときはいいんですが、なにか悪材料が出ると全部まとめてコケます。

それで、セクターの性質として必ず覚えておきたいのは、景気局面によって、強気なセクターは変わっていくということです。

景気局面は主に4つあって、それらのフェーズでどのセクターが強気なのか分類すると、次の通りになります。

ポートフォリオを作るときは、各フェーズに強いセクターを最低1つ保有するようにします。

例えば、10銘柄保有する場合は、「好況3銘柄、後退1銘柄、不況3銘柄、回復3銘柄」みたいな感じで配分を決めます。

ちなみに、不況に強いとされるトイレタリー、食料、飲料、通信、医療、医薬品、介護、公共、インフラなどのセクターはディフェンシブ銘柄とも言われます。

反対に好況、後退、回復局面で強い銘柄は景気敏感株と言われます。

ディフェンシブ銘柄は「不況時に株価が上がりやすい」わけではなく、「不況時に景気敏感株よりも株価が下がりにくい」という理解が正しいです。

生活に必須なものを扱う業種なので、不況でも一定の需要があることから、ディフェンシブ銘柄の業績は堅調に推移しやすくて、株価が下支えされやすいです。

ただし、好況時は景気敏感株よりも株価上昇がイマイチな傾向にあります。

  不況時の値下がり幅 好況時の値上がり幅
ディフェンシブ銘柄 小さい 小さい
景気敏感株 大きい 大きい

これを踏まえて、堅実に運用したい人は、「好況2銘柄、後退1銘柄、不況5銘柄、回復2銘柄」といった具合で、ディフェンシブ銘柄を多めにするのも有効です。

 

個別銘柄の選定

セクターの配分が決まったら、個別銘柄を選んでいきます。

業績を確認しながら好きな銘柄を選んでいけばOKです。

重要な業績と銘柄選定の方法については、こちらの記事でまとめてます。

 

とは言え、銘柄選びに慣れていない人もいると思うので、私の独断で厳選した30銘柄についも紹介します。

 

厳選30銘柄はこちら

こちらが厳選した30銘柄です。景気サイクルごとに強気なセクターで、表をまとめてます。

「好況」で強い銘柄

No. セクター 銘柄 ROE 配当状況 利回り
1 機械 ファナック 10.83% 業績連動 2.13%
2 化学 日産化学 19.37% 11年連続増配 2.61%
3 化学 信越化学 19.68% 8年連続増配 2.17%
4 商社 三井物産 18.89% 累進配当 2.76%
5 商社 伊藤忠商事 17.75% 8年連続増配 2.84%
6 商社 三菱商事 15.79% 累進配当 2.81%
7 機械 コマツ 13.68% 業績連動 3.50%
8 機械 SMC 13.80% 累進配当 1.19%
9 ゴム ブリヂストン 10.74% 業績連動 3.46%

 

「後退」で強い銘柄

No. セクター 銘柄 ROE 配当状況 利回り
10 エネルギー INPEX 12.70% 業績連動 3.48%

 

「不況」で強い銘柄

No. セクター 銘柄 ROE 配当状況 利回り
11 通信 KDDI 13.41% 21年連続増配 3.25%
12 通信 日本電信電話 14.40% 12年連続増配 3.11%
13 通信 沖縄セルラー電話 11.11% 21年連続増配 3.00%
14 ヘルスケア エムスリー 17.50% 10年連続増配 0.58%
15 ヘルスケア 日本ケアサプライ 9.59% 累進配当 4.03%
16 ヘルスケア 塩野義製薬 17.82% 11年連続増配 2.53%
17 ヘルスケア 中外製薬 28.67% 6年連続増配 1.95%
18 飲料 アサヒGH 7.94% 16年連続増配 2.02%
19 インフラ 東海旅客鉄道 5.99% 業績連動 0.78%
20 インフラ 九州旅客鉄道 7.85% 累進配当 3.00%
21 インフラ ショーボンドHD 13.37% 15年連続増配 2.21%

 

「回復」で強い銘柄

No. セクター 銘柄 ROE 配当状況 利回り
22 電気 キーエンス 15.56% 業績連動 0.45%
23 電気 東京エレクトロン 32.27% 業績連動 1.57%
24 金融 三菱UFJ・FG 6.52% 累進配当 3.80%
25 金融 三井住友FG 6.50% 累進配当 3.93%
26 金融 オリックス 8.25% 累進配当 3.52%
27 不動産 ヒューリック 11.95% 9年連続増配 3.70%
28 保険 全国保証 14.64% 11年連続増配 3.42%
29 保険 東京海上HD 9.84% 累進配当 3.76%
30 証券 日本取引所グループ 14.75% 業績連動 2.38%

いくつか補足です。

この表のセクターは、事業内容の実態に合わせて私の独断で分類してます。

例えば、ショーボンドHDは建築セクターに属してますが、事業内容がインフラ補修・強化がメインなので、この表では不況に強い「インフラ」に分類してます。

今回紹介してませんが、都市開発などをメインにしてるゼネコンなんかは好況に強い「建築」の分類になります。

商社に関しては、「好況」に分類してますが、エネルギー資源を持っているので「後退」の局面でも株価の下支えが期待できます。

ただし、三菱商事、伊藤忠商事、三井物産ともエネルギー事業の割合はだいたい20%前後なので、石油を専門に扱うINPEXの方が後退局面は有利になります。

キーエンスや東京エレクトロンのような購入単価が高い銘柄は、SBI証券でやってるような、1株から買えるサービスを利用して買うのも良いかと思います。

 

銘柄の選定理由

今回紹介した銘柄は、「値上がり益」もしくは「安定した配当」が狙えそうなものを厳選しました。

それをどうやって判断しているのか?

というと、このような感じです。

  • ROEが10%以上 の銘柄で「値上がり益」を狙う
  • 連続増配、もしくは累進配当を実施している銘柄で「安定した配当」を狙う

これら2つのポイントについて、もう少し説明します。

「値上がり益」を狙うポイント

値上がり益を狙う銘柄は、収益力に着目します。

その指標となるのがROEで、10%以上ある銘柄を選びます。ROEが高い企業は長期に渡って株価が成長し続ける傾向にあるので、必ずチェックです。

逆に低ROEの企業だと、10年以上も株価が横這いなんて状況がざらなので、そんな企業に値上がり益は期待できないです。

ただし、JR東海だけ例外な点があって、値上がり狙い銘柄ですが、ROEが現時点では10%以下です。コロナショック以前は、常に10%以上をキープしていたので、一時的な落ち込みと判断してます。コロナも落ち着いてきた現在は業績が急回復してますので、近いうち10%を超えると考えてます。

簡略化の都合で表には載せてないんですが、ROE以外にも、ROA営業利益率も収益力に関係するので、セットで確認した方がいいです。紹介した銘柄は、これらの数値も優秀です。

指標の意味や詳細については、こちらの記事で解説しています。

 

「安定した配当」を狙うポイント

配当を重視する銘柄は、連続増配累進配当に着目します。

連続増配というのは、毎年配当の金額を増やしてくれることです。

累進配当は、減配せずに配当額を維持するか、増配することを言います。なので株主的には連続増配の方がありがたいですね。

累進配当や連続増配を実行できている企業は、今後も減配リスクが低く、安定した配当が期待できます。

特に不況局面では各社がこぞって減配を発表するので、株価の下落に拍車が掛かりますが、安定配当の企業であれば株価の下落は小さく、配当を受け取りながら気長に次の強気相場を待つこともできます。

 

以上のポイントをチェックして選んだのが、先ほど紹介した30銘柄です。私の好みが偏ったところもあるかもしれませんが、皆さんの銘柄選びの参考になれば幸いです。

本記事では日本株を中心に解説しましたが、海外のポートフォリオにも興味がある場合は、こちらの記事もご参考下さい。

本記事は以上になります。
皆さんの投資に、少しでも参考になれば幸いです。
最後に、私の書いた考察通りに必ず株価が動く訳ではありませんので、その点をご了承いただいた上で、投資の際は自己責任でお願い致します。
最後まで御覧いただきありがとうございました。

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