2026年11月6日(金)、日本株市場が大幅な下落に見舞われました。
日経平均株価は前日比3,643円13銭安の57,434円77銭。下落率は5.96%となり、下げ幅は歴代3番目の大きさを記録しました。
AI・半導体関連株を中心に売りが広がり、銀行株も例外ではありませんでした。
三菱UFJフィナンシャル・グループは6.52%安、三井住友フィナンシャルグループは5.73%安、みずほフィナンシャルグループは7.00%安と、メガバンク3社がそろって大幅に下落しています。
私の主力株だったのですが、たった1日で含み益が100万近く吹き飛びました。
ここまで下がると、「銀行株をこのまま保有していて大丈夫なのか?」「今のうちに売却した方がよいのではないか?」と不安になる方もいると思います。
一方で、これだけ下がったのなら、今が買い場なのではないかと考える方もいるでしょう。
私の考えは、少し違います。
すでに保有している銀行株は、慌てて売る必要はない。ただし、新規購入や買い増しは、もう少し待った方がよい。
と考えています。
銀行株の今後の増収増益や増配には引き続き期待しています。
しかし、現在の相場は不安定で、まだ一段安になる可能性があります。配当利回りの面でも、焦って買い向かう必要はないと考えています。
この記事では、銀行株が急落した理由と、私が保有を続けたいと考える理由、そして今後の株価や配当の見通しについて解説します。
1.銀行株も大幅下落!金曜日の株式市場で何が起きた?

まずは、11月6日の株式市場を振り返ります。
日経平均株価は前日比3,643円13銭安の57,434円77銭で取引を終了しました。TOPIXも5.90%下落し、東証プライム市場では1,523銘柄が値下がり。値下がり銘柄の割合は約98%に達しました。
一部の銘柄が下がっただけではなく、日本株市場全体に売りが広がった一日だったといえます。
メガバンク3社の株価下落率を比較
では、銀行株はどれくらい下がったのでしょうか。
2026年11月6日のメガバンク3社の終値と前日比を比較します。
| 銘柄 | 11月6日終値 | 前日比 | 下落率 |
|---|---|---|---|
| 三菱UFJ FG(8306) | 3,224円 | -225円 | -6.52% |
| 三井住友FG(8316) | 3,008円 | -183円 | -5.73% |
| みずほFG(8411) | 7,199円 | -542円 | -7.00% |
※2026年11月6日の終値をもとに作成。
3社とも大幅に下落しており、特にみずほFGは7.00%安となりました。
三菱UFJも6.52%安、三井住友FGも5.73%安です。これまで銀行株に期待して保有していた人にとっても、決して小さくない下落だったと思います。
では、なぜ銀行株までここまで売られたのでしょうか。
今回の暴落の背景には、米国市場でのAI・半導体関連株の急落があります。
米国では、AIやデータセンターへの規制が強まるとの懸念や、AI関連投資が減速することへの警戒感から、ハイテク株を中心に売りが広がりました。
その流れが日本市場にも波及し、半導体関連株だけでなく幅広い業種が下落しました。
もちろん、銀行株が下落した理由を市場全体の影響だけで説明できるわけではありません。
しかし、今回の下落が銀行業界だけの悪材料によって引き起こされたものではない点は、押さえておきたいところです。
2.なぜ銀行株まで急落したのか?

今回の銀行株の下落について、私は大きく2つの要因を考えています。
理由① 市場全体でリスクを避ける動きが強まった
今回の急落の大きなきっかけは、米国のAI・半導体関連株の下落でした。
AI関連企業の成長期待が後退したり、データセンターへの投資計画に不透明感が出たりすると、将来の利益を期待して買われてきた銘柄ほど売られやすくなります。
このような局面では、投資家が保有資産全体のリスクを減らすために、業種を問わず株式を売却することがあります。
銀行株についても、こうした市場全体のリスク回避の影響を受けたと考えられます。
株価が下がったからといって、その企業の利益が同じ割合で減少したわけではありません。
株価の下落と、企業の稼ぐ力の悪化は分けて考える必要があります。
理由② これまでの上昇に対する利益確定売りも考えられる
銀行株は、金利環境の変化や業績改善、株主還元への期待などを背景に買われてきました。
しかし、将来の成長が期待されて株価が上昇してきた銘柄は、市場全体が急落すると利益確定の売りが出やすくなることがあります。
今回の下落にどの程度の利益確定売りが含まれていたかは断定できませんが、銀行株が大きく売られたことは事実です。
ただし、株価が大きく下がったからといって、銀行の利益や収益力まで同じように悪化したとは限りません。
私は、今回の下落だけで銀行株の長期的な見通しまで悲観する必要はないと考えています。
3.それでも私が銀行株を保有し続ける理由

私が銀行株を保有し続けたいと考えている理由は、今後の増収増益と増配に期待しているからです。
今回の株価下落は大きなものでしたが、これだけで銀行株の長期的な成長シナリオが崩れたとは考えていません。
理由① 金利上昇が収益改善につながる可能性がある
銀行株を考えるうえで、重要なのが金利です。
銀行は預金などで資金を調達し、企業や個人への貸し出しなどを通じて収益を得ています。
貸出金利が上昇し、預金金利などの調達コストの増加を上回って利ざやが改善すれば、銀行の利益にプラスとなる可能性があります。
日本では金利のある環境への変化が進んでおり、銀行にとって収益改善の機会になると私は考えています。
ただし、金利が上がれば必ず利益が増えるというわけではありません。
預金金利の引き上げによって調達コストが増える可能性があるほか、景気悪化による貸し倒れの増加や、保有債券の価格下落などが業績を圧迫するリスクもあります。
そのため、金利動向だけでなく、実際に銀行の利益が伸びているかを確認する必要があります。
それでも、銀行の収益改善につながる可能性がなくなったとは考えていません。
理由② 今後の増収増益に期待している
私が注目しているのは、今後も銀行の業績が伸びていくかどうかです。
金利環境の変化が収益改善につながり、貸し出しなどの事業も堅調に推移すれば、増収増益が期待できます。
もちろん、すべての銀行が同じように業績を伸ばせるとは限りません。各社の事業構成や貸出先、海外事業の状況などによっても業績は変わります。
また、株価が先行して上昇していた場合、業績が伸びても市場の期待に届かなければ株価が下がることもあります。
それでも私は、短期的な株価の動きだけではなく、銀行が今後も利益を稼ぐ力を持っているかを重視したいと考えています。
理由③ 増配による株主還元にも期待している
もう一つの理由は、配当です。
銀行株を保有する魅力は、株価の値上がりだけではありません。利益成長に伴って配当が増えていけば、長期保有による配当収入の拡大も期待できます。
例えば、三菱UFJフィナンシャル・グループは2027年3月期の年間配当を1株当たり96円と予想しています。前期の年間配当86円から10円の増配となる計画です。
三井住友フィナンシャルグループも累進的配当方針を掲げ、配当を基本とした株主還元を行う方針を示しています。
もちろん、将来の増配が保証されているわけではありません。業績が悪化すれば、配当方針が変更される可能性もあります。
それでも、増収増益を背景に増配が続くのであれば、銀行株を長期保有する魅力は大きいと考えています。
私は、今回の暴落で株価が下がったことよりも、今後の利益成長や増配への期待が崩れたのかどうかを重視しています。
現時点では、株価の急落だけを理由に保有株を手放す必要はないと考えています。
4.今後の銀行株はどうなる?私の株価見通し

では、銀行株は今後どうなるのでしょうか。
私の見方は、短期的には一段安に注意が必要ですが、中長期では引き続き期待したいというものです。
短期:もう一段の下落を警戒したい
まず、短期的には楽観していません。
今回の暴落は日本株市場全体に売りが広がる展開でした。米国株がさらに下落したり、AI関連株への懸念が強まったりすれば、銀行株にも追加の売りが出る可能性があります。
株価が大きく下落したからといって、そこが底値とは限りません。
一度反発した後に再び下落することもありますし、相場全体の不安定さが長引く可能性もあります。
そのため、今の株価だけを見て「十分に下がったから買いだ」と判断するのは、まだ早いと考えています。
中長期:増収増益と増配が続くかに注目
一方で、中長期では銀行株に引き続き期待しています。
金利環境の変化が収益改善につながり、利益成長と増配が続けば、株価を支える要因になると考えられるからです。
ただし、銀行株の株価は金利だけで決まるわけではありません。景気、企業の資金需要、信用コスト、株式市場全体の動きなども影響します。
今後は、単純に「金利が上がるから銀行株も上がる」と考えるのではなく、各社の決算で利益が伸びているか、配当を維持・増額できるかを確認することが重要です。
私は、短期的な株価の上下に振り回されるよりも、こうした企業の収益力や株主還元を重視して保有を続けたいと考えています。
5.暴落した銀行株は今が買い場なのか?

ここが、今回の記事で最も伝えたいポイントです。
私の考えは、すでに銀行株を保有している人は慌てて売る必要はないものの、新規購入や買い増しは、もう少し待った方がよいというものです。
保有を続けることと、新たに買うことは別の判断だと考えています。
理由① まだ一段安になる可能性がある
現在の株式市場は不安定で、今回の急落で相場が底を打ったとは言い切れません。
米国株の動向やAI関連株への警戒感など、株式市場全体を不安定にする要因は残っています。
この状況で銀行株を買い増しても、相場全体がさらに下落すれば、追加の含み損を抱える可能性があります。
もちろん、ここから反発する可能性もあります。しかし、底値を確認することは簡単ではありません。
私は、焦って今の水準で買い増すよりも、もう少し相場の動きを見極めたいと考えています。
理由② 配当利回りがまだ十分に魅力的とは感じない
もう一つの理由は、配当利回りです。
銀行株は今後の増配に期待できる一方、私としては、現在の株価水準で積極的に買い増したいと思えるほど配当利回りが高いとは感じていません。
株価が下がったことと、投資対象として十分に割安になったことは同じではありません。
今後さらに株価が下がれば、同じ配当予想でも配当利回りは上昇します。
それならば、無理に今の水準で購入するのではなく、より魅力的な利回りで買える機会を待つのも一つの方法です。
もちろん、待っている間に株価が反発してしまう可能性もあります。
しかし、私は今の不安定な相場で無理に買い向かう必要はないと考えています。
すでに保有している人はホールドでよいと考える
一方、すでに銀行株を保有している人については、今回の暴落だけを理由に売却する必要はないと考えています。
私が銀行株に期待しているのは、今後の増収増益と増配です。
もちろん、業績が悪化したり、配当方針が変更されたりすれば、保有方針を見直す必要があります。
しかし、今回の株価下落だけで、長期的な成長期待が大きく崩れたとは考えていません。
そのため、私は既存の保有株についてはホールドを続けたいと思っています。
今は新たに買い向かうタイミングではないものの、既存の保有株を手放すタイミングでもない。
これが、今回の暴落に対する私の判断です。
6.まとめ:銀行株は売らない。でも、今は買わない

2026年11月6日、日経平均株価は3,643円安となり、三菱UFJ・三井住友FG・みずほFGのメガバンク3社も大幅に下落しました。
今回の下落には、AI・半導体関連株の急落をきっかけとした市場全体のリスク回避が影響したと考えられます。
私が銀行株を保有し続けたいと考える理由は、今後の増収増益と増配に期待しているからです。
金利環境の変化が収益改善につながり、利益成長と株主還元の拡大が続くのであれば、中長期的な魅力は残っていると考えています。
一方で、現在の相場は不安定で、もう一段下落する可能性もあります。配当利回りの面でも、今すぐ積極的に買い増したいとは考えていません。
私の方針は、次のとおりです。
- すでに保有している銀行株: 増収増益・増配への期待からホールドを継続
- 新規購入・買い増し: 相場が落ち着くか、より魅力的な配当利回りになるまで待つ
- 今後の注目点: 金利動向、各社の決算、利益成長、配当方針
株価が暴落すると、どうしても不安になったり、逆に安く買えるチャンスだと考えたりしがちです。
しかし、株価が下がったという事実だけで、売るか買うかを決める必要はありません。
大切なのは、自分がその企業に何を期待して保有しているのか、そして現在の株価がその期待に見合っているのかを考えることだと思います。
私は、銀行株の今後の増収増益と増配に引き続き期待しています。
だからこそ、今持っている株は慌てて売らず、これから買う分については焦らずに機会を待ちたいと考えています。
銀行株は売らない。でも、今は買わない。
これが、今回の暴落を受けた私の結論です。
※本記事は筆者個人の見解・投資判断をまとめたものであり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株式投資には元本割れのリスクがあります。投資判断はご自身の責任で行ってください。

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