抱き線(下位)

売買シグナル一覧
概要

下落相場で陰線が出た翌日、この陰線を包む大陽線が出現した形を「抱き線(下位)」と呼びます。ここが転換点となることが多く、買いシグナルとなります。
抱き線のことを「包み線」とも呼びます。

チャートのポイント

①:下落相場で陰線が出現する
②:①の陰線を包む大陽線(抱き線)が出現する 
 

補足

抱き線(包み線)とは、前日のローソク足が、翌日のローソク足の中に収まっている状態のことを言います


大陽線の実体に陰線が収まらないと抱き線とならないのでシグナル不成立

実際のチャート】三井物産(8031)

2010/7/6 に抱き線(下位)が出現してます。

上の5ヵ月 チャートを見ると、下落相場で抱き線が発生した 7/6 を境に、チャートが上昇し始めていることが分かります。
ここでもう少しチャート範囲を広くして、抱き線(下位)が発生するまでの下落していた期間を確認してみましょう。

上の1年チャートを見ると、約3ヶ月間の下落相場が続いたところで、抱き線が出現していることが分かります。
次はさらに範囲を広くして、線チャートで見てみましょう。

上の5年チャートを見ると、株価が1050円付近で何度も反発していることが分かります。
抱き線の発生だけでは、買いの判断材料として乏しいと思う場合は、
上図のように過去に同じ価格帯で反発しているか確認することで、予想精度は格段に高まります。

今回の場合は、2009/4/28 と 7/10 で2度に渡り1050円付近で反発しており、
同じ価格帯で 2010/7/6 に抱き線が発生したことで、ここでの買いに対してより自信が持てるようになるわけです。

類似パターン

左図のように上昇相場で出現した陽線を陰線が包み、上位で「抱き線」を形成するパターンは、売りシグナルになります。


左図のように下落相場で陽線を包む抱き線が形成されたパターンを「最後の抱き線(下位)」と呼び、翌日に上寄りの陽線が出現すれば、買いシグナルになります。


左図のように上昇相場で陰線を包む抱き線が形成されたパターンを「最後の抱き線(上位)」と呼び、翌日に下寄りの陰線が出現すれば、売りシグナルとなります。


ローソクの基本について学びたい方は、下記リンクをご参考下さい。

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